私が口唇ヘルペスを患ってからおよそ2年になりますが
初めて症状が出たときは、ヘルペスについて手当たり次第に情報を集めた覚えがあります。
今でこそリジンサプリメントによる予防やヘルペス市販薬による治療
ポビドンヨードによるウイルスの消毒など、それなりの知識を備えていますが
当時一番気になったのがヘルペスには『メカブ』が効くと言う真偽不明の情報でした。
何もしないよりはマシだろうと考え、結局スーパーで買ったメカブを
数日間食べ続けたのですが、実際に効果があったのかは未だに不明です。
予防が上手く出来ているせいもあり、最近までこの事とすっかり忘れていましたが
ふとした切欠で調べ直して見ると、どうやら本当にメカブはヘルペスに効果があるらしく
微量栄養素の宝庫と呼ばれるほど、優れた食品であることがわかりました。
そもそも『メカブ』とは?
私も知りませんでしたが、メカブ(和布蕪)は上の画像の様に
ワカメ(和布)の根元の部分にあたります。
ワカメには根が無く付着器と呼ばれる部分で岩や海底に張付いているので
根元という言い方は正しくありませんが
付着器のすぐ上にある生殖細胞が集まっている、ひだひだの部分がメカブです。
前述の通りメカブには健康に有効な成分が数多く含まれていますが
特に有名なのが水溶性食物繊維のフコイダンで、国内では2000年前後に
ガン予防に大変効果のある成分として注目を集めました。
メカブは古くはマナカシ(海藻根)と呼ばれ
奈良・平安時代には貢物として海苔につぐ第2位の価値があったそうです
また、乾燥品は民間薬としても活用されていたそうなので
先人も経験としてメカブの高い健康効果を見抜いていたのかも知れませんね。
余談ですが、人間のガン細胞にメカブの抽出液を注入したところ
およそ76%のガン細胞が消滅し、抗ガン剤よりも高い効果が得られたそうです。
ヘルペスにも効く!!フコイダンの実力
前項でも触れた通り、メカブの成分で特に注目したいのがフコイダンです。
水溶性食物繊維のフコイダンは海藻類に含まれる、ぬめぬめ・ねばねばした成分の事で
メカブ以外にもモズクやコンブなどにも含まれ
本来は引き潮で体が乾燥するのを防いだり、傷ついた部位の修復する役割があります。
フコイダンの健康効果は抗ガン・抗ウイルス・抗菌・抗コレステロール
抗アレルギー・抗高血圧・抗血液凝固・抗酸化
ピロリ菌定着阻止・皮膚創傷修復・免疫力強化など多岐に渡り
中でも特に注目されているのが、ガン細胞の自死を促進させるアポトーシス誘導や
ガン細胞を攻撃するNK(ナチュラル・キラー)細胞を活性化する高い抗ガン作用です。
この作用は単純ヘルペスウイルスが原因となる
口唇ヘルペスや性器ヘルペスとも無縁ではなく
NK細胞が活性化することで、ガン細胞だけでなく
ウイルス感染細胞も攻撃してくれる利点があります。
フコイダンは日本国内よりも海外での評価が高い栄養素だそうで
科学的・臨床的データもまだまだ十分ではありませんが
もしかすると、フコイダンの皮膚創傷修復作用も
ヘルペスの傷跡治療に効果が見込めるかも知れません。
余談ですが、日本人の乳ガン発生率が最近まで低かったのは
フコイダンが豊富な海藻類を日常的に食べていたからでは?と言う説があるそうです。
フコイダンサプリメントについて
日本人の食生活からすると、フコイダンはメカブ・モズク・コンブなどから
直接摂取するのが一番な気もしますが
毎日続けるのは意外に難しく、一人暮らしの方なら尚更かも知れません
そこで活用したいのが、気軽に摂取できるフコイダンサプリントで
2000年前後に注目を集めてからは、各社からこぞって発売されています。
私自身、フコイダンの名前くらいは耳にしていましたが
何に効果があるのかまでは知らず、フコイダンサプリメントにも無関心でした
ヘルペスに効果があると知り色々と調べてみましたが、一番驚いたのがその価格で
安い製品でも30日分で3000円前後と結構な値段で販売されています。
フコイダンがガン予防やがん治療に効果的だと言う触れ込みが
販売価格に多大に影響しているのは確かで、各ネットショップのレビューにも
見ていて切なくなる様なコメントが散見されます。
個人的にガン予防を含めた広範囲な健康維持を目的としている方になら
高くない買い物だとは思いますが、ヘルペス予防だけを目的とする場合には
コストパフォーマンスの悪いサプリメントかも知れません
試しに使ってみたいと言う方は、サプリメントに「フコイダン」と言う名称を使わず
根昆布や長命草など海藻由来であることアピールした製品の方が低価格なのでオススメです。
メカブ・フコイダンの副作用について
健康効果が盛りだくさんのメカブや含有成分のフコイダンですが
ちょっと気になる副作用があります。
海外の研究データですが、フコイダンを摂りすぎると
ヒト臍帯(さいたい)にある血管の成長を抑制してしまうらしく
妊婦への悪影響が懸念されているそうです。
また、こちらはよく知られている副作用ですが
メカブなどの海藻類に含まれるヨウ素を過剰摂取すると
甲状腺の機能低下を招き、代謝の低下・倦怠感・食欲不振・便秘
白髪や抜け毛の増加・筋力の低下・体重の増加など様々な症状を引き起こします。
妊婦さんはフコイダンの過剰摂取に注意が必要ですが
昔から海藻類を食べ続けている日本人には、ヨウ素の悪影響が起こりにくいそうなので
過剰に身構える必要は無いかも知れません。
まとめ
メカブや含有成分のフコイダンには免疫力の要となる
NK細胞を活性化する効果がある事がわかりました。
口唇ヘルペスや性器ヘルペスは疲れやストレスによる免疫力の低下に乗じ
単純ヘルペスウイルスが活性化する事で発症するので
この効果はまさにヘルペスに打って付けと言えるかも知れませんね。
フコイダンは食品別の含有量や抽出方法、加熱・冷凍・粉末への耐性などに
研究の余地が多く残されていて、まだまだ発展途上の栄養素ですが
ヘルペスなどガン以外への健康効果も期待できそうです。
私はリジンサプリメントとビタミン剤を併用することで
十分にヘルペスの再発を予防できていますが
普通の方法では再発を抑えきれない方はフコイダンサプリメントを試すのも手です。
因みにおやつやおつまみとして販売されている茎ワカメにも
メカブほどではありませんがフコイダンを主とするぬめり成分が含まれています
低カロリーなのでダイエットに活用されている方も多いと聞きますが
ヘルペス予防にもちょっとだけ効果がありそうですね。