再発を繰り返す特徴のある、口唇ヘルペスや性器ヘルペスは
リジンを摂取する事である程度予防できる事が知られています。
私も再発予防のため、毎日欠かさず1000mgのリジンサプリメントを
効果の高い空腹時を選んで服用していますが
このとき、一緒に市販のビタミン剤も忘れずに服用しています。
これは、私が利用しているリジンサプリメントが
リジン単体のみを含有した、安価な海外製であることが理由で
アミノ酸の一種であるリジンをしっかりと予防に役立てるには
一緒にビタミンB群を摂取しておく必要がある為です。
リジンの代謝にはビタミンB群が不可欠ですし
ヘルペス再発の原因の一つとされる疲労も軽減してくれるので
私にとってリジンと同様に欠かせない存在になっていますが
利用し始めた当初は市販されているビタミン剤の種類の多さに困惑しましたし
どの成分を含んだ、どういったビタミン剤が良いのか大変迷いました。
今回はリジンと一緒に服用したり、疲労回復に役立つ
ビタミン剤の選び方について簡単にまとめてみます。
ビタミン剤に含まれるヘルペス予防に役立つ成分
ヘルペスの再発予防を目的としてビタミン剤を選ぶ場合は
疲労回復に効果のあるビタミンB群に注目しますが
その中でもビタミンB6が特に重要です。
ビタミンB6は水に溶けやすい水溶性ビタミンに分類され
タンパク質をアミノ酸に分解したり、アミノ酸を体内で利用しやすい
形に合成したりと、リジンなどのアミノ酸に密接に関わる成分です。
また、ビタミンB6の働きによって供給されたアミノ酸は
皮膚の新陳代謝を活性化し、皮膚炎などの肌トラブルの予防にも大変効果的です。
ビタミンB群以外では、油に溶けやすい脂溶性ビタミンである
ビタミンAもヘルペス予防に効果が見込めます
ビタミンAにはレチノール・レチナール・レチノイン酸の
3種類の成分がありまますが、ビタミンAはレチノールを意味する場合が殆どです。
ビタミンAは免疫力の維持に関連し、細菌やウイルスの浸入しやすい
粘膜部分を強化してくれる働きがあり、病気全般の予防に効果があります。
粘膜部分の強化は他のビタミン類でも珍しくない効果ですし
既にヘルペスウイルスに感染済みの方にはあまり意味が無いように思えますが
風邪などのほかの病気による免疫力低下もヘルペスを再発させる原因となるので
全く無意味と言う訳ではありません。
ただし、ビタミンAとされているレチノールには
過剰摂取すると頭痛や吐き気などのを引き起こす副作用があるので
ヘルペスの予防目的のために毎日服用する場合は注意が必要になります。
2種類に大別されるビタミン剤
ヘルペスの再発予防を目的とした場合
市販のビタミン剤はビタミンB群系と
マルチビタミン系の2種類に大別することが出来ます。
ビタミンB群系は疲労回復や皮膚疾患への対応をメインとした製品が多く
前述のビタミンB6の含有量が多いのもこのタイプです
疲労によって慢性的に免疫力が低下している方や
リジンサプリの効果をしっかりと発揮させたいといった方は
こちらを選ぶ事になるでしょうか。
マルチビタミン系は不足しがちな栄養素を補うことを目的とした製品が多く
ビタミンやその他の栄養素が豊富に含まれ、個々の含有量こそ少ないものの
相互的に効果を発揮するビタミン類と相性の良い構成になっています。
ビタミンB群系にはビタミンA・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンEなどの
主要なビタミン類が含まれていないことが多いため
マルチビタミン系はヘルペスの再発予防だけでなく
肌や傷のケア、粘膜の健康維持など全般的な健康効果を望んでいる方に向いています。
ビタミンB群系ビタミン剤のオススメは?
ビタミンB群系のビタミン剤で最も有名なのは
エーザイ株式会社のチョコラBBプラスでしょうか
疲労回復はもちろん、肌荒れ・にきび・口内炎に効果があり
特に女性に人気のある製品ですね。
用法・用量は1回につき1錠で服用回数は一日2回
2錠で一日のビタミンB2の摂取量が賄え
ビタミンB6も50mgと一日の最大摂取量に迫る値です。
一見すると、ビタミンB2を主役にしたビタミン剤に思えますが
リジンの代謝に必要なビタミンB6が体内で働くには
ビタミンB2が必須という、数珠繋ぎな関連性があるため
見方を変えれば、ビタミンB6の効果を十分に発揮できるビタミン剤とも言えます。
チョコラBBプラスは人気のビタミン剤と言うだけあって
どこのドラッグストアでも取扱いがあります
手に入りやすかったため、私も最初はチョコラBBプラスを利用していましたが
手軽さと同時に、割高な価格には少し不満を感じていました。
随分後になってから知ったのですが、実はチョコラBBプラスには
成分の似通ったジェネリックビタミン剤が複数存在し
大小様々な会社から発売されています。
代表的な製品に皇漢堂製薬の『ネオビタBBプラス』や『ビタミンBBプラス』や
米田薬品工業の『ナチュラルバランスBB』(旧ピュアバランスBB)などがあり
特にナチュラルバランスBBはチョコラBBプラスと同じ処方に加え
紫外線を防ぐ効果のあるガンマオリザノールが配合されています。
これらのジェネリックビタミン剤にもビタミンB6がチョコラBBプラスと
同じ2錠当たり50mg含有されているので
疲労回復やリジンサプリと併用する目的では十分ですし
何より価格がチョコラBBプラスの半分程度で済みます。
私はチョコラBBプラスからこれらのジェネリックビタミン剤に
既に切り替えていますが、チョコラBBであってもジェネリックビタミン剤であっても
効果に大きな違いは感じません。
因みにヘルペスが原因の皮膚疾患は単純ヘルペスウイルスが原因なので
発症した状態でこれらのビタミン剤を服用しても、直接治療には結びつきません
あくまでも予防と回復をサポートしてくれる存在です。
マルチビタミン系ビタミン剤のオススメは?
マルチビタミン系はビタミンB群系よりも更に選択肢が多く
本当にたくさんの製品が販売されています。
ヘルペス予防やリジンサプリとの併用、トータルケアを目的とするなら
ビタミン類の相互効果に期待し、多くの栄養素を含んだものを選びたいところですが
多すぎると個々の含有量が大変少なくなってしまうので
ビタミン類やその他は20種類くらいが妥当でしょうか。
また、製品によってはヘルペス予防する上でリジンと逆の効果を発揮する
アルギニンを含む製品もあります、適量なら疲労回復に繋がるので
神経質に避ける必要はありませんが、リジンの摂取量を
大幅に上回るような過剰摂取は避けた方が良いでしょう。
マルチビタミン系のビタミン剤はたくさんの栄養素が含まれている点は強調しますが
ビタミン類など個々の成分の含有量が不明瞭な製品が多く
表示が大変わかりづらくなっています。
ビタミンB6の一日当たりの推奨摂取量は成人の場合1.1~1.4mg程度で
大半の製品はこの数値を満たしていますが
ビタミンB群系のビタミン剤の50mgと比べると、かなり少なく感じますね
トータルケアと伴にリジンサプリとの併用を考えている場合は
マルチビタミン系でもビタミンB6含有量が10mg前後あり
アルギニンが多く含まれていない、またはアルギニンと一緒にリジンが
含まれている製品を選んだ方が良いでしょう。
まとめ
個人的にリジンサプリを利用してヘルペス予防をするなら
併用するビタミン剤はビタミンB群系がベストだと思います。
市販のビタミン剤は用法・容量が1回につき1錠
服用回数は一日2回の製品が多いので、両方の効果を望む場合は
ビタミンB群系とマルチビタミン系をそれぞれ一日1回ずつ
ハイブリッドで使う方法も面白いかも知れません。
冒頭でも触れましたが、私は安価な海外製のリジンサプリメントを使っているため
今回紹介したようなビタミン剤が別途必要になりますが
国産のリジンサプリメントには、最初から各種ビタミンを含有した便利な製品もあり
これ以上薬の量を増やしたくないといった方や安全性を重視したい方は
こちらの方が便利かも知れませんね。