私の症状が単純ヘルペスウイルスによるものだと自覚してから
ちょうど一年になるでしょうか。
それ以前にも数回ほど同じ症状に見舞われたことがありましたが
当時は口唇ヘルペスという病名すら知らず
体調不良にカミソリ負けが重なって
たまたま症状が悪化したくらいにしか思っていませんでした。
ですが、とにかく治りがやたらと遅い!!
と言う嫌な記憶だけはしっかり刻まれていたらしく
一年前に症状が出た際は、なんとか早く治す方法はないものか?と
効果のある治療法について片っ端から調べました
結果、それが切欠でようやく自分が口唇ヘルペスだと自覚できた訳です。
今でこそ単純ヘルペスウイルスに関する様々な知識を得て
口唇ヘルペスを予防する術を知っていますが
一年前の自分の行動を振り返ってみると
冗談でやっているのか?と思えるくらい、ダメ行為の地雷を踏んでいます。
参考になるかはわかりませんが、当時私がやらかした
口唇ヘルペス発症の原因となるダメ行為を幾つか紹介します。
ヘルペスの予備知識
誤解を避けるために前置きとして
ちょっとだけヘルペスについて解説します。
口周辺や唇に小さな水疱がまとまって出来る口唇ヘルペスは
人に感染する8種類のヘルペスウイルスの内のひとつ
単純ヘルペスウイルス1型が原因です。
単純ヘルペスウイルス1型は日本人の場合
70~80%の方が感染している珍しくないウイルスで
普段はまったく自覚症状がありません。
ですが、何らかの原因で体の免疫力や抵抗力が衰えると
途端に神経細胞に潜伏感染していたウイルスが活性化し
口唇ヘルペスなどの症状が現れます。
これから紹介する私がやらかした行為の幾つかは
その「何らかの原因」に相当し
再発を繰り返す口唇ヘルペスの引き金になります。
ヘルペスの原因行為 その1 『紫外線』
私が一年前に口唇ヘルペスを発症した際は
結構な量の紫外線を浴びています。
実は発症の二日前に丸一日夏山登山をしていて
2000m程度のそれほど高くない山でしたが
ご存知の通り、標高が高くなると紫外線量が増えますし
何より日差しを遮る雲がありません。
口唇ヘルペスに紫外線が大敵なのは有名ですが
当時の私には知る由もなく、口唇ヘルペスの発症ビンゴカードに
無自覚にチェックを入れていたのです。
現在は外出時の日焼け止めは欠かせず、特に夏場は顔を重点的にケアしています
因みに日差しの少ない冬場なら大丈夫だと安易に考えていたのですが
雪焼けにも注意が必要ですし、実は寒風による皮膚への刺激も
口唇ヘルペスを誘発する原因になります
アウトドア派の私としては夏場の日焼け止めと冬場のネックゲイターは
もやは必需品となりました。
ヘルペスの原因行為 その2 『ナッツ類』
私はナッツ類が大好きです
当時話題になり始めていた、低糖質ブームに気を良くし
間食として大袋のミックスナッツをボリボリ食べていました。
残念な事にナッツ類は潜伏感染している単純ヘルペスウイルスを
活性化させる効果があり、口唇ヘルペスを誘発してしまう食品です
カロリーは少し高いですが、適度に摂ると健康にも良く
何より個人的に大好物なので、これは今でも制限するのがキツイです。
登山で紫外線を浴びた時期にも習慣のように食べていたので
ここでも無自覚に口唇ヘルペスの発症ビンゴカードに
チェックを入れてしまったことになります。
他にもチョコレートが単純ヘルペスウイルスを活性化しますが
ナッツ入りのチョコレート菓子は口唇ヘルペスに悩む方にとって
最悪のコラボレーションと言えるかも知れませんね
すごく美味しいけど…
ヘルペスの原因行為 その3 『プロテイン』
要はタンパク質のことなのですが
プロテインの多用も口唇ヘルペスを誘発します。
口唇ヘルペスに悩まされているボディービルダーは意外に多いそうですが
もしかすると、本格的なプロテインに含まれている
他の要素が影響している可能性もあります。
市販されているプロテインの含有成分には詳しくないので
憶測の域を出ませんが、特に理由がない場合は
常用を避けたほうが良いでしょう。
因みに登山の際に行動食としてプロテインバーを食べていました
しかもチョコレート味です。
プロテインと単純ヘルペスウイルスとの因果関係はいまだに不明瞭ですが
タンパク質の元になるアミノ酸とヘルペスウイルスが
密接な関係にあるのは確かです。
チョコレート菓子に毛が生えた程度のプロテインバーといえど
ここでも口唇ヘルペスの発症ビンゴカードにチェックを入れている気がします。
ヘルペスの原因行為 その4 『栄養ドリンク』
日本国内では結構昔から販売されている栄養ドリンクや
最近人気のエナジードリンクも口唇ヘルペスを誘発します。
原因はドリンクに含まれている大量のアルギニンで
アルギニンは神経細胞に潜伏感染している
単純ヘルペスウイルスを活性化してしまいます。
アルギニンはビン入りの昔ながらの栄養ドリンクに多く含まれていて
缶入りのエナジードリンクには余り含まれてはいませんが
代わりにこちらには大量のカフェインが含まれており
カフェインもまた単純ヘルペスウイルスを活性化してしまいます。
経験論ですが、毎日コーヒーを欠かさず飲み
特に制限をしていない私としては
カフェインはあまり神経質になる必要はないと感じます。
アルギニンに関しては前述のナッツ類やプロテインにも含まれていて
かなり口唇ヘルペスとは係りの深い物です
アルギニンはタンパク質の元となるアミノ酸の一種で
厄介な事にまったく摂らないのも口唇ヘルペスに良くありません。
適量のナッツ類やアスパラガス・レーズンなど
特に意識しなくても普通の食生活で摂れる量で十分なので
アルギニンが大量に含まれる食品の食べすぎや
成分の偏った栄養ドリンクの飲み物すぎには注意しましょう。
さて私の場合ですが、山に登る前と下山した後にそれぞれ一本ずつ飲んでました
一年前の発症以来、アルギニンを含むドリンク類は出来るだけ避けていますが
ここでも無自覚に口唇ヘルペスの発症ビンゴカードに
チェックを入れてしまってますね、4つ目でリーチですよ。
ヘルペスの原因行為 その5 『疲労』
やはり口唇ヘルペス最大の原因は疲労です。
疲労が元で体の抵抗力や免疫力が低下し
神経細胞の奥深くに隠れ潜んでいた
単純ヘルペスウイルスが活性化してしまいます。
社会活動を送る上で疲労はどうしても避けられませんが
ここでよくやってしまう過ちが、前述の栄養ドリンクです
体力は多少回復するでしょうが、ただでさえ活性化しているウイルスに
大好物の餌を与えているようなものです。
私の場合、休日を潰して夏場に丸一日登山をしていたわけですから
疲れていない筈はありませんし
移動を含めると出発は早朝で帰宅は深夜でした。
案の定、翌日は体が非常にだるく風邪を引いたような症状が続き
これから水疱が出来ることになる唇周辺は
少し浮腫んだ感じで熱をもっていました。
もしかすると、ここで適切なケアをして抵抗力や免疫力を補っていれば
口唇ヘルペスを避けられたの知れません。
一応、ストレッチは入念にしましたし睡眠も十分でしたが
翌日には1ラインがそろって、見事にBINGO!!していました
右口角に口唇ヘルペスが発症です。
まとめ『口唇ヘルペス発症とその後』
紫外線・ナッツ類・プロテイン・栄養ドリンク・疲労と
ことごとく地雷を踏んで口唇ヘルペスが見事に発症した私ですが
あまり長引かず、10日ほどで完治できました。
この発症のおかげで自分がヘルペスだと自覚できましたが
慌てて買い集めたヘルペス市販薬やサプリメントが間に合わず
結局、これといった対策はできませんでした。
にもかかわらず完治までが短く済んだのは
事前に知っていた湿潤療法を試したおかげかもしれません
本来は醜い瘡蓋(かさぶた)になり
長期間に渡って顔に居座るはずの傷口でしたが
たまたま使ってみたキズパワーパッドの効果か
思いのほか早く治り、傷口も残りませんでした。
ただ、この方法が使えるのは口唇ヘルペスの水疱が完全に破れた後だけで
水疱が残っている状態で使用すると
逆にウイルスの増殖を手助けしてしまい
症状を長引かせてしまう危険性があります。
要はウイルスが大量に含まれた水泡が破れたあとは
瘡蓋(かさぶた)が出来る普通の傷と同じになるので
この方法が使えたという訳ですね。
現在ではヘルペス用の市販薬を使うことで
症状を小さく抑えることが出来ますし
大概は1週間程度で完治させられます
ですが、口唇ヘルペスは日頃の予防と初期症状のケアが
凄く重要だと思い知る出来事でした。