えっ!?手や腕にもヘルペスが…間違えやすいマラセチアと汗疱

腕

口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどの単純ヘルペスは

ウイルス感染によって引き起こされる為

患部はウイルスが侵入しやすい人体の粘膜部分に集中しています。

通常なら、単純ヘルペスウイルスが粘膜以外の皮膚に触れても

ウイルスがその部分に感染してしまうことはありませんが

アトピー性皮膚炎や他の皮膚疾患、その他の要因で皮膚に炎症や傷やある場合は

粘膜部分と同様にウイルスが感染しやすい状態となります。

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私は主に口唇ヘルペスを患っていますが

最近になって、自身の二の腕に単純ヘルペスに似た症状が出始めました

前述の通り、条件さえ整えば通常の皮膚にも

単純ヘルペスウイルス由来の水疱が現れる為

遂に腕にまで症状が出始めたか…と落胆したのですが

経過を見守るうちに、いつもと様子が違う事に気が付きます。

確かに症状はヘルペスに似ているのですが

抗ウイルス軟膏を塗布していないにも関わらず

水疱が大きくならず、疼くような痛みもありません。

ハッキリとした理由がわからず、あれこれ思案していると

去年の今頃にマラセチア毛包炎を発症したことを思い出します。

症状が典型的なマラセチア毛包炎とは異なっていたので

ヘルペスと勘違いしていましたが、数日後には

マラセチア毛包炎特有の症状が周囲に出始め、ようやく合点がいきました。

過去に口唇ヘルぺスと間違えやすい病気として

口角炎口唇炎を紹介したことがあり

治療にはそれぞれに専用の治療薬が必要になることを説明しました。

手や腕に症状の現れる汗疱マラセチア毛包炎も、ほぼ同様の事が言えるため

今回は単純ヘルペスと汗疱、マラセチア毛包炎の違いや治療法について紹介してみます。

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皮膚トラブルの原因『細菌』『真菌』『ウイルス』の違い

ヘルペスの原因

梅雨があり、夏場は高温多湿になる日本は古来より皮膚病の絶えない地域です。

多少大雑把な言い方になりますが、一部の特殊な病気

異物やアレルギーに由来する症状を除くと

皮膚トラブルは『細菌』『真菌』『ウイルス』のどれかが原因です。

厄介なことに、これら3つはそれぞれに治療薬が異なり

選択を誤ると、症状が全く改善されません

取り合えずオロ〇イン塗っておけば大丈夫!!は通用しないのです

特に注意したいのが『真菌』と『ウイルス』で

これらには殺菌成分を含む一般的な外用薬を使用しても効果は薄く

カビのの仲間である真菌には抗真菌成分を含む治療薬

ウイルスには抗ウイルス成分を含む治療薬が必須となります。

慣れると見分けやすい『マラセチア毛包炎』

冒頭でも触れたマラセチア毛包炎(もうほうえん)は

常在菌のマラセチア菌が原因で発症します

マラセチア菌はカビの一種で、水虫の原因として知られる

白癬菌の同じ真菌類です。

高温多湿な環境、多汗や不衛生な肌、何らかの皮膚トラブルで異常繁殖した

マラセチア菌が毛穴部分で炎症を起こし

胸部・背中・肩・腕・首・額などに赤みを帯びた小さな発疹が現れます。

私が単純ヘルペスと勘違いした症状もこちらでしたが

もう一つの症状とされるかゆみは何故か伴いませんでした。

また、このマラセチア毛包炎は小さな発疹が白く膿むことが多く

単純ヘルペスの水疱よりも、ニキビと間違いやすい事で知られています

私の症状がマラセチア毛包炎だとハッキリと認識できたのは、この症状のお陰で

俗にいう白ニキビに良く似た症状が時間経過とともに現れました。

マラセチア毛包炎の場合、白ニキビの様にポツリと単体でできることは少なく

複数の小さな白ニキビが密集して現れますが

患部に触れてみると、本当の白ニキビよりもやや硬い感触があります。

通常の白ニキビと比べると、マラセチア毛包炎と単純ヘルペスは見分けやすく

共通点は【1】密集して出来る【2】皮膚が変形して赤く盛り上がる

【3】紫外線を含む光が引き金になる場合がある【4】免疫力の低下が引き金になる

以上の4点くらいで、単純ヘルぺス特有の

破れやすい水疱は見られず、患部がピリピリする様な痛みも伴いません。

マラセチア毛包炎の治療法と市販薬

さて、肝心のマラセチア毛包炎の治療法ですが

セルフチェックでの誤診を避けるために病院に足を運ぶのが一番です。

病院ではイミダゾール系の抗真菌薬であるニゾラールクリームが処方される事が多く

完治までは1~2ヶ月程といった感じでしょうか。

ニゾラールクリームは処方薬なので市販はされていませんが

実はマラセチア毛包炎には水虫の薬が効きます

イミダゾール系の水虫薬と抗真菌成分のある石鹸との併用が効果的で

水虫薬は大正製薬の『ダマリンL』や第一三共ヘルスケアの『ピロエースWクリーム』

入浴時のケアに欠かせない石鹸は、持田ヘルスケアのコラージュフルフルが有名です。

因みに、これらの水虫用市販薬は普通のニキビや

単純ヘルペスには全く効果を発揮しないので

確実にマラセチア毛包炎だと判断できる場合以外は使わない方が無難でしょう。

水虫の治療と同様に、真菌類が原因となる皮膚疾患の治療には時間が必要になります

表面上は症状が治まっていても、再発してしまう事が多いので

2ヶ月程度は薬を使い続け、患部を清潔にすることを心掛けましょう。

最後に、マラセチア毛包炎ではなく単純ヘルペスが腕に出来てしまった時の対応ですが

口唇ヘルペス用のヘルペス市販薬で治療できます

本来は口唇ヘルぺス専用で、口周辺以外への使用は推奨されていませんが

粘膜部分ではない手や腕の皮膚になら、特に問題なく使えるでしょう。

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水疱が共通する『汗疱』

ヘルペスの感染経路

手湿疹(てしっしん)の一種である汗疱(かんぽう)

単純ヘルペスと誤認しやすい皮膚疾患です

患部に小さくまとまった水疱を伴うといった

単純ヘルペスとよく似た症状があり再発性がある点も共通しています。

実はこの汗疱は、読んで字のごとく汗とかかわりの深いことは分かっているのですが

未だにハッキリとた原因が不明で、水虫ともよく間違われます

単に汗が排泄されずに皮膚の中に溜まったものと言われたり

過去には金属アレルギーとの関連性が指摘されるなど、大変謎の多い病気です。

汗疱は腕ではなく、掌や足の裏、手足の指などに症状が現れやすく

特に指の側面に水疱が出来やすい特徴があります

症状が現れてもかゆみは殆どありませんが

紅斑を伴う強いかゆみと軽度の痛みがあるケースもあるそうです。

因みに、汗疱は気温の高くなる5月から9月に掛けて再発を含めた症状が現れやすく

汗以外にも紫外線との関連性が疑われています

私も指の側面に汗疱が出来ることがあり、この病名を知るまでは

単純ヘルペスによる水疱だと思い込んでいました。

紫外線もヘルペス発症させる要因の一つなので

勘違いしても無理はないのですが、汗疱はヘルペスよりも

自然治癒しやすく症状が長引かない印象があります。

汗疱の治療法と市販薬

経験上、放置すると単純ヘルペスの方が遥かに患部が重篤化しますが

初期段階や軽度の場合では、汗疱と単純ヘルペスの区別が付きづらいのは確かです

セルフチェックでの誤診は症状の悪化につながり

治療法の全く異なる水虫の可能性もあるので

病院に足を運んで病名をハッキリさせた方が良いでしょう。

病院では白癬菌症、いわゆる水虫が最初に疑われ

金属アレルギーが関与している疑いがある場合はパッチテストも行われます

薬は主にステロイド軟膏などの外用薬が処方され

単純ヘルぺスやマラセチア毛包炎と比べて、ポピュラーな印象ですが

仮に水虫だった場合は効果を発揮するどころか

ステロイド軟膏による免疫機能の抑制で水虫の症状が悪化してしまいます。

汗疱は小さな水疱なら半月ほどで自然治癒し、皮膚表面から丸い角質となって

剥がれ落ちてくれますが、かゆみを伴っていたり症状が重い場合は

市販のステロイド軟膏が役に立ちます。

ステロイド軟膏は効果の強さによって5段階に分類され

薬局で手に入るのは安全性を重視した3~5番目に強い薬です

汗疱には最も効果の弱い大正製薬の『エマゼン軟膏』

ジョンソン&ジョンソンの『テラ・コートリル軟膏a』で十分ですし

安全性を重視するなら非ステロイド軟膏のとして人気のある

協和新薬の『コーフル』も良いでしょう。

最後に重ねて言いますが、ステロイド軟膏には炎症による

かゆみを抑えるために、免疫機能を抑制する働きがあります

ウイルスが原因の単純ヘルぺスや真菌類が原因の水虫やマラセチア毛包炎に使用すると

免疫機能による治癒を阻害し、症状を悪化させてしまう恐れがあるので注意しましょう。

私の場合は汗疱の症状が軽く、治療は専ら自然治癒に任せていますが

市販薬を使うなら、やはりコーフルを選ぶでしょうか。

まとめ

単純ヘルペスと共通する症状のある

マラセチア毛包炎や汗疱などについて簡単に説明してみましたが

単純ヘルペスとマラセチア毛包炎は水疱の質やかゆみの有無が目安になり

単純ヘルペスと汗疱は患部が場所が目安になりそうですね。

私の経験では、単純ヘルペス>マラセチア毛包炎>汗疱の順に皮膚の崩れが大きく

単純ヘルペス>汗疱>マラセチア毛包炎の順に回復が早いように感じます

どれも厄介な病気で治療や予防には根気が必要ですが

治療法や予防法が確立されている分、単純ヘルペスの方が

幾らかマシに思えるでしょうか。

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